NICE DCV サーバーのセキュリティグループでアクセス元を許可していなかったときの NICE DCV Client に表示されるエラーメッセージを把握する
NICE DCV Client から NICE DCV サーバーへリモート接続できなく切り分けに中にセキュリティグループでアクセスを許可していないときは「なんのエラーメッセージ」が返ってくるのか確認する機会がありましたので紹介します。
確認結果
NICE DCV Client にSocket I/O time out
のメッセージが返ってくる。
Unable to connect: Cloud not connect to [IP Address]: Socket I/O time out
実行環境
RHEL8.4 の AMI から起動し、NIVIDA のグラッフィクドライバー、NICE DCV サーバーをインストールした状態です。
項目 | バージョン |
---|---|
AMI ID | ami-09ed1fd8c4c00daca |
AMI Name | RHEL-8.4.0_HVM-20210825-x86_64-0-Hourly2-GP2 |
Instance Type | g5.xlarge |
OS | Red Hat Enterprise Linux 8.4 |
NVIDIA Driver | 510.47.03 |
NICE DCV | 2022.1 (r13067) |
NICE DCV Client | 2022.0 (r4131) |
DCV サーバーの状態
DCV のサービスは起動しています。
$ sudo systemctl status dcvserver ● dcvserver.service - NICE DCV server daemon Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/dcvserver.service; enabled; vendor preset: disabled) Active: active (running) since Wed 2022-07-06 00:45:04 UTC; 3min 17s ago Process: 981 ExecStartPre=/sbin/modprobe eveusb (code=exited, status=1/FAILURE) Main PID: 1021 (dcvserver) Tasks: 5 (limit: 99347) Memory: 46.4M CGroup: /system.slice/dcvserver.service ├─1021 /bin/bash /usr/bin/dcvserver -d --service └─1025 /usr/libexec/dcv/dcvserver --service 7月 06 00:45:03 ip-10-0-1-225.ap-northeast-1.compute.internal systemd[1]: Starting NICE DCV server daemon... 7月 06 00:45:04 ip-10-0-1-225.ap-northeast-1.compute.internal systemd[1]: Started NICE DCV server daemon.
仮想セッションを作成。
$ dcv create-session dcvdemo
仮想セッションが作成されたことは確認済み。
$ dcv list-sessions Session: 'dcvdemo' (owner:ec2-user type:virtual)
接続テスト
セキュリティグループのインバウンドで許可した IP 意外からアクセスします。
NICE DCV を設定した EC2インスタンスのパブリック IP を入力して接続します。
Connecting
と表示されぐるぐる回っています。
しばらく待つとタイムアウトしたようで Unable to connect: Cloud not connect to [IP Address]: Socket I/O time out
のメッセージが表示されました。
以上でセキュリティグループによって拒否されたときの出力メッセージ確認は終わりです。
おわりに
NICE DCV の管理者ガイドにはトラブルシューティングページが用意されています。セキュリティグループで拒否された場合の内容は載っていませんでしたので書き残しておきました。
ログファイル(/var/log/dcv/server.log
)の参照など、有益な情報もあるためお困りの際は一度目を通すとよろしいかと思います。